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Webサイト制作にはさまざまな行程があり、その工程の多くはディレクターが指揮をとります。その際のディレクション(指揮、管理)にかかる活動費が「ディレクション費」です。

この記事では、ディレクション費の詳細や費用相場、優秀なディレクターの見つけ方について徹底解説していきます。

ディレクション費とは

Webサイト制作現場では、多くの場合ディレクターが指揮をとりWebサイトの品質や制作進捗を管理することが想定されます。

その際のディレクション(指揮、管理)にかかる活動費が「ディレクション費」です。

 

Webサイト制作の主なチーム編成

  • ディレクター : サイトの制作進捗や品質を管理する役割を持つ指揮者的存在
  • デザイナー : 各ページのUI/UXを設計する役割を持つ
  • システムエンジニア : デザインをもとにHTMLやCSSなどでWebサイトを構築する役割を持つ
  • ライター : サイト内ページの文章を作成する

このうち、ディレクターはサイトの品質管理や制作進捗に関する管理を担当する重要な人材であるため、彼らの活動費がディレクション費となります。

ディレクション費の費用相場

ここからは、ディレクション費の費用相場はどのように算出されているのかについて詳しく解説します。

Webディレクターの人件費から算出

Webディレクターの人件費については、業務の規模や難易度、経験の有無などによって大きく異なります。また、プロジェクトの規模が大きくなるほどディレクターの稼働も増えるため、それに伴い費用も上がります。

複数の会社と契約した場合、契約期間や業務規模などに応じて時給が安くなることもあるので注意が必要です。

製作費用に応じて算出

Webサイト制作における一般的な費用相場は、ディレクション業務以外の制作費の10〜30%にあたる金額をディレクション費として算出するケースが多いようです。そのため、Webサイトの製作費用自体が高額な場合、ディレクション費も高額になります。

仮に100万円かかる場合、10%〜30%なので、10万円〜30万円がディレクション費となります。

製作日数に応じて算出

制作費用とは別に、制作日数に応じてディレクション費も増減します。

ディレクターが1日稼働したときの単価を元に、稼働日数に応じて算出します。

Webディレクターの役割とは

Webサイト制作において、ディレクターはプロジェクトのリーダーとして、さまざまな役割を担います。

プロジェクトリーダー

Web制作における多くの業務は、チームでの共同作業です。ディレクターは、その中でもプロジェクトのリーダーとしてメンバーの仕事を調整・統合し、最終的にWebサイトを完成させる責任を持ちます。

企画作成・要件定義

ディレクターには、企画の作成や要件の定義を行うことが求められます。

具体的には、企画の段階でクライアントの要望をヒアリングし、目的に合ったWebサイトの制作を進めるために、コンセプトやコンテンツの構成を考える必要があります。

スケジュール管理

Webサイト制作にはさまざまな作業が必要です。ディレクターは詳細なスケジュールを作成し、チーム内での作業の進捗を適切に管理する必要があります。

製作サイトの品質管理

Webサイトが完成するまで、ディレクターは作業の進捗状況を把握しサイトの品質管理を行うことが求められます。
デザインやコーディングのクオリティを確認し、改善する必要がある場合は各担当者に指示を出すことが必要です。

以上のように、ディレクターはWebサイト制作のプロジェクトに欠かせない役割を担っており、そのスキルによってサイトの完成度や制作品質に大きな影響が与えられます。

Web製作にディレクションが必要なわけ

Webサイト制作において、ディレクションが必要な理由は以下のとおりです。

プロジェクトを円滑に進める

Webサイト制作には、デザイナーやライター、プログラマーなど多くの作業チームが関わるため、チーム間での意思疎通や調整が必要です。

ディレクターには、プロジェクトの進捗管理やスケジュール把握、作業チーム同士のコミュニケーションを円滑に進める役割があります。

Webサイトの品質担保

ディレクターは企画や構成を策定し、デザイナーやライター、プログラマーに指示を出します。

Webサイトの品質担保は、ディレクターが設計した仕様どおりに作業が進んでいるかどうかを監視し、必要に応じて修正や改善を提案することで保たれます。

作業担当者同士のコミュニケーションの負荷を抑える

Webサイト制作に関わる作業担当者はそれぞれの専門知識を有し、コミュニケーションをとれることが必要です。

しかし、作業担当者同士が直接コミュニケーションをすることで、時間がかかったり誤解が生じたりしては問題になります。このようなときに、ディレクターが作業担当者とのコミュニケーションを仲介し調整することで作業効率を上げることが可能です。

ディレクションは、Webサイト制作において非常に重要な役割を担います。Webサイト制作を計画する際には、ディレクション費用を予算内に組み込みプロジェクトの品質向上につながるディレクターを選ぶことが大切です。

優秀なWebディレクターとは?

優秀なWebディレクターとは、以下の特徴を持っていると言えます。

 

1. クリエイティブな考え方ができる人

Webディレクターは、Webサイトの企画やデザイン、コンテンツ制作など多岐にわたる業務を理解する必要があります。

そのため、クリエイティブな考え方ができ、さまざまなアイデアを生み出せることが重要です。

 

2. プロジェクトマネジメント能力に優れた人

プロジェクトを円滑に進めるため、Webディレクターはプロジェクトマネジメント能力に優れている必要があります。

スケジュール管理や予算管理、チーム間のコミュニケーションなど、プロジェクト全体を見通せる視点が必要です。

 

3. ユーザー目線で考えられる人

Webディレクターは、Webサイトの利用者であるユーザー目線で考えられる人であることも重要です。ユーザーが求めるものに合わせたWebサイトを作り上げるため、常にユーザーの視点に立ちながら制作を進める必要があるためです。

 

そのため、ネガティブなことも率直に意見してくれるかどうかは、優秀なWebディレクターであるか見極めるために不可欠です。

まとめ

Webディレクターは、Webサイト制作において重要な役割を担っています。プロジェクトマネジメント能力に優れ、クリエイティブな考え方ができ、ユーザー目線で考えられる人が優秀なWebディレクターといえます。

Webサイト制作において、ディレクション費はディレクターに支払われる活動費用です。多くの場合、Webサイト制作チームにおいてディレクターの存在が不可欠であるため、ディレクション費に充分な予算が必要となります。また、ディレクション費の計算には、Webディレクターの人件費、製作費用、製作日数が大きく影響します。

Webサイト制作において成功するためには、優秀なWebディレクターの存在が欠かせません。提示したディレクション費の中で望んだとおりの業務をこなしてくれるのか、しっかりと打ち合わせをして把握しておくようにしましょう。

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